レゴジャパンはこのほど、知育玩具のレゴブロックが、学校の授業や企業の新人研修、人材研修プログラムの教材として有効とされ、導入が進んでいる実態を公表した。
問題解決力アップでグローバル人材を育成
今回採り上げられたのは、レゴと米国・マサチューセッツ工科大学の研究から生まれた「レゴマインドストーム」。アナログのレゴブロックとコンピューターを内蔵したデジタルのレゴパーツを融合させたロボット教材で、主体的な学びを育成する21世紀型の教育ツールだという。レゴブロックのロボットを制作するなかで、論理的な思考力や、創造的な課題解決力、プロジェクトマネジメントスキル、日本人が苦手とする表現力やプレゼンテーション力を培うことができるとしている。
同製品は、1998年より15年間で、世界60カ国、5万以上の教育機関に導入されており、日本国内での導入実績は昨年までで6,000校、企業研修では230社を突破した。9月上旬(先行予約販売は8月8日)に、全国で発売を開始するシリーズ最新版「レゴ マインドストーム EV3」(4万5,150円)の展開で、さらに導入実績を増やしていくとしている。
宇宙飛行士の候補者選抜試験でも活用
導入の一例としては、2009年に行った宇宙飛行士の候補者選抜試験で同製品が活用された。予期せぬ事態が起きた時の対応や、チームワーク、リーダーシップを判断するために、グループごとにロボットを制作する課題を出題。いくつもの難題を克服して目的を達成する。また、神奈川県相模原市立小山中学校では、技術・家庭科技術分野の「D 情報に関する技術」で、神奈川工科大学では、大学生や大学院生の主体的な学習を支援する教材として活用しているという。