アンジェリーナ・ジョリー長編初監督作品『最愛の大地』の予告映像が公開された。
同作は、アンジェリーナ・ジョリーがボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で被害にあった女性たちの話を実際に聞き、どうしても映画にしなければいけないと決意して制作した、敵同士となってしまった恋人たちの愛を軸に描いた作品。この作品において、自ら脚本を書き、監督となったA・ジョリーは「人間の盾として使われ、ひどく痛めつけられた女性の話を聞き、人として女性として貶められた彼女たちの気持ちにどれだけ寄り添えられるか不安だったが、これは私でなくては描ききれないと感じた」と同作の制作にかける想いを明かした。
ほか、同作では劇中の女性に対する扱いに対し強烈な批判が上がったが、彼女は抗議した女性団体に単身で、映画の説明を行い、理解を求めた。そのときのことについてA・ジョリーは「映画を分かってもらっただけ。この映画で起きていることは現実にあったこと。虐げられた人がいるという事実を共通認識にしなければ、歴史は繰り返す。そのことが彼女たちに伝わったと思う」とコメントしている。
監督・脚本はアンジェリーナ・ジョリー。レイド・セルベッジア、ザーナ・マリアノヴィッチ、ゴラン・コスティックらが出演する。映画『最愛の大地』は、8月10日より全国公開。