ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、英ジャガー・ランドローバーがEPSRC(工学物理科学研究会議)および英国の名門4大学とともに、5年間にわたり1,000万ポンド(約15億円)を投じるバーチャル・エンジニアリング研究計画を行うことを発表した。

バーチャル・エンジニアリングによる自動車開発

この連携事業は、英国のバーチャル・シミュレーション産業発展のため、世界レベルのシミュレーション・ツールやシミュレーション・プロセスをジャガー・ランドローバーのような製造業者が利用できるようにするもの。英国がバーチャル・シミュレーション技術のグローバールリーダーをめざす、20年にわたる戦略的プロジェクトの第1段階という。

ジャガー・ランドローバーは400万ポンドを出資し、バーチャル・シミュレーションの性能を高め、自動車の設計に活用できるようにすることをめざす。事業は5年間にわたって2段階で進められ、第1段階は5つのプロジェクトで構成される。

ジャガー・ランドローバーのエンジニアリング・ディレクター、ボブ・ジョイス氏は、「我々はよりリアルな画像やサウンド、さらには臭いまでも含めて、(シミュレーションされた)ドライバー体験および乗員体験を進歩させたいのです。今回発表されたプロジェクトは、車両全体、システム、コンポーネントの各レベルにおいて、ますます複雑化する車の分析作業を向上・改善してくれると期待しています」と語っている。