自動車部品製造を手掛ける竹廣はこのほど、国産ラム酒ブランド「NINE LEAVES(ナインリーヴズ)」を立ち上げ、最初の製品となる「ナインリーヴズ クリア」を発売した。
水の汲み上げからラベルまで自らが手掛ける
同商品は、これまで大手自動車メーカーの協力会社として"ものづくり"に携わってきた同社が、自動車の一部分のみならず、自分たちの"ものづくり"を直接消費者に届けたいとの思いから異業種展開を行ったもの。国内産のラムブランドは限られており、これから需要が増えるマーケットであるとの判断からブランドを立ち上げたという。
商品は、滋賀県大津市の長石鉱山から湧き出る硬度12の超軟水を仕込み水とし、沖縄県多良間島産のサトウキビで作られた黒糖を使用。スコットランドに足を運び、銅製のポットスチル(蒸留器)を調達するとともにウイスキー工場で研修を受けるなど、一からのスタートとなった。また蒸留所を創業した竹内義治氏が自ら図面を引いて工場を建設し、水の汲み上げ、もろみの醗酵の確認、蒸留、瓶詰、ラベルまですべてを手掛ける。
ホワイトラムとしては柔らかく、繊細、甘味があり、単式蒸留による厚みのある味わいが特徴だという。また力強く華やかで澄んだ香りはほのかに大吟醸を思わせるなど、日本的な雰囲気も盛り込んだ。ヨーロッパなどでの評価を考え、アルコール度数は50度に設定している。価格は4,725円。現在は一部飲食店等に卸しているが、7月より一般小売りも開始する。詳細は「ナインリーヴズ公式サイト」を参照のこと。