NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンは18日、ともに6月28日付けで社長を交代すると発表した。両社の新社長には、Lenovo NEC Holdings B.V. 会長のロードリック・ラピン氏が現職を退任したうえで就任する。
NECパーソナルコンピュータの現代表取締役執行役員社長である高塚栄氏は6月28日付けで同社相談役(エグゼクティブアドバイザー)に就く。レノボ・ジャパンの現代表取締役社長である渡辺朱美氏は退任する。
ラピン氏は今回の人事について、「日本市場における戦略をグループ全体で包括的に立案し、迅速な意思決定と効率的なマネジメントが可能となります。こうした経営のスピードアップにより、PC市場でのリーダの地位を強化し、さらにタブレットを含めた『PC+(プラス)』市場においてもNECレノボ・ジャパングループのシェア拡大を図ってゆきます」とコメントしている。
NECとレノボによる「NEC レノボ・ジャパン グループ」が発足したのは2011年7月。「Lenovo NEC Holdings B.V.」と、その100%子会社となる「NECパーソナルコンピュータ」と「レノボ・ジャパン」によって構成されている。Lenovo NEC Holdings B.V.の出資比率は、レノボが51%、NECが49%。IDC Japanの調査によると、2012年の国内PC出荷台数における同グループのシェアは25.5%で首位に立っている。