世の中には意外に知らない実用的な検定・試験も多いもの。今回は、金融に必要な技能と知識を認定する「銀行業務検定試験」についてご紹介します。受験前に受験内容や難易度などを確認してみましょう。

■銀行業務検定試験とは何か?

銀行業務検定試験とは、銀行業務検定協会が主催する試験で、銀行業務に関わる人が多く受験しています。多くの金融機関で合格が昇進の条件になっており、年間受験者は30万人ほどです。全部で10分野あり、それぞれ種目が複数あるため、一般企業への就職にも役立ちます。

■銀行業務検定試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)

試験分野:
1.法務(法務2~4級、融資管理3級)

2.財務(財務2~4級)

3.税務(税務2~4級)

4.年金(年金アドバイザー2~4級)

5.信託・証券(信託実務3級、証券3級)

6.マネジメント(金融リスクマネジメント2級、営業店管理1、営業店管理2)

7.融資・渉外(窓口セールス3級、法人融資渉外2~3級、個人融資渉外3級、経営支援アドバイザー2級)

8.外為(外国為替2~3級)

9.金融経済(金融経済3級)

10.FA・預かり資産等(金融商品取引2~3級、デリバティブ3級、ファイナンシャル・アドバイザー、アシスタント・ファイナンシャル・アドバイザー、預かり資産アドバイザー2級、保険販売3級、投資信託2~3級、相続アドバイザー3級)

試験日:年3回(6月、10月、3月) ※開催月によって行われる試験種目が異なる

申し込み方法:インターネットか郵送(団体申し込みも可)

受験資格:特になし

参考サイト

経済法令GROUP 銀行業務検定協会

■銀行業務検定試験の難易度は?

銀行業務検定試験は公式サイトで問題集が紹介されており、それらを使用して勉強すれば取得はそれほど難しくはないといわれています。しかし上位の等級は合格率が20%以下のものもあり、決して油断はできません。

■銀行業務検定試験のメリットは?

銀行業務検定試験は科目がわかれているため、自分の好きなものだけを受験できるのがメリットといえます。仕事にあわせて選ぶと良いでしょう。