犬も人間と同じように歯垢や歯石がたまって歯周病になることがあります。そこで今回は大事なペットの歯周病予防に、犬の歯磨きを上手に行う方法をご紹介します。
■犬の歯磨きは必要?
犬が歯周病になってしまうと、最悪の場合は外科手術や抜歯が必要になることもあります。あまりひどくなると家庭では対応できず、動物病院に頼らなければいけないこともあります。このため口内トラブルを予防するためにも、定期的な歯磨きが必要となるのです。
ただし無理は禁物ですので、子犬のうちから慣れさせるようにしましょう。大人の犬の場合は少しずつ気長に慣れさせるようにします。徐々に楽しく歯磨きができるようにしていきましょう。
■犬の歯磨きの方法
まず犬が飼い主を信頼して行動できることが大事です。人間をかんで暴れたり、お座りや待てができなかったり、体を押さえたら怖がるといったような状態であれば、歯磨きよりも先にしつけをする必要があります。このような場合は、気持ちを落ち着かせられるようになってから歯磨きにチャレンジしましょう。
最初は顔や口元をさわって慣れさせつつ、手で顔や頭、口を押さえながら指先で唇を引っ張り、もう一方の手で歯磨きをします。棒などをかませて口が半開きになれば、その状態で磨くのもOKです。指にガーゼなどを巻きながら拭いてあげ、慣れてきたら少しずつ時間をのばしましょう。問題がないようなら歯ブラシにかえるようにします。歯ブラシを当てるときに力を入れすぎないように注意しましょう。
毎日磨くのが理想的ですが、慣れるまでは遊び感覚で行いましょう。おやつを用意しながら磨いたり、上手にできたらたくさん褒めてあげたりするようにします。歯磨きの際は犬専用のアイテムを使用しましょう。
■歯磨き嫌いの犬はどうしたらいい?
しつけがうまくできていない犬や、歯磨きをどうしても嫌がる犬の場合はデンタルガムを試します。
犬用のデンタルガムは数多く販売されており、効果も実証されています。ただし誤って飲み込んでしまったりすることもありますので、ある程度の年齢になってから、その子にあったガムを与えるようにしましょう。
また、口臭効果のある粉末状のサプリメントをフードに混ぜて与えるのも効果的。犬が好む味付けがされており歯磨きにも使えます。
最終手段として、既に症状がひどい場合は、動物病院でやってもらった方がいいでしょう。場合によっては麻酔をかけて行うこともあります。歯茎が腫れていたり、血が出ていたり口臭がきつくなってきた場合は、早めに動物病院に相談しましょう。