ワコムは、住友重機械工業の傘下でフィルム、シート製造システムの設計、製造、販売を行う住友重機械モダンから、統合型エンジニアリングCADソリューション「ECAD dio 2013」のフラグシップライン「HARNESS+」を受注したことを発表した。

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同社が住友重機械モダンに納品する「ECAD dio HARNESS+」は、ハーネス(複数の電線をコネクタなどの各種部品で束ねたもの)回路図の作成から電材や部品の接続情報の適合チェック、ハーネス図面への自動展開までを、一貫した流れで効率的に設計することが可能となる統合型エンジニアリングCADソリューション。

通常、ハーネス図面の作成では汎用のCADツールや描画ツールを使用することが多く、作図に多大な工数がかかるという。このため、変更が生じた場合の対応も煩雑になり、作業の際にミスが発生しやすいなどの課題があった。住友重機械モダンは「ECAD dio HARNESS+」を導入することで、こうしたミスや作図工数の削減、および作成したハーネスの接続情報や部品情報を3次元CADに取り込むことによる装置内の配線ルート検討などにより、設計の効率化を図っていく。今後、住友重機械モダンは「ECAD dio HARNESS+」とPDM製品(統合情報管理システム)との連携により、設計データ管理や購買、資材、生産部門とのデータ連携を進める予定ということだ。