昨年のCOMPUTEXでは、80PLUS Platinumで盛り上がった電源ユニットだが、今年は80PLUSの進化に停滞感が漂っていた。そんな中、80PLUS Platinumの上、80PLUS Titaniumを発表していたメーカーがひとつある。
まず80PLUS Titaniumだが、Ecovaによる資料では、230V時の10%ロードでの変換効率が90%以上、20%ロード時が94%、50%ロード時で96%、100%で91%とされ、50%時の効率が80PLUS Platinumと比べ2%向上、さらに10%、20%時など低負荷時の変換効率を重視しているのがポイントだ。ただし、現時点で115V(≒100V)時の規格は掲載されていない。80PLUS Titanium電源を100Vで動かすこと自体に問題無いと思われるが、高効率である点は間違いでないにせよ、具体的な変換効率はよく分からないということになるだろう。
80PLUS Titaniumロゴを展示していたのはSuper Flowerだ。ただしそこにあった製品は、80PLUS Platinumの「LEADEX PLATINUM」。Ecovaの80PLUS Titaniumの80PLUS認証製品リストにも、COMPUTEX開催時点ではSuper Flower製品に認証製品は無かった。話を総合すると、性能的には80PLUS Titaniumクラスの性能を有しているが、現時点ではまだ認証を受けていないというのが事情であるようだ。ただし、80PLUS Titanium認証製品が、今年後半の電源の大きな話題になりそうな点は確実だろう。