電源製品で、内部USBケーブルで接続しその制御を行う製品がいくつか登場しているが、今回のCOMPUTEXで見つけたのは、USBケーブル部分をワイヤレス化した製品だ。この種のワイヤレス管理が可能な製品として確認できた製品は、Silver Stoneの80PLUS Platinum電源「Zeus(仮)」と、Thermaltakeの80PLUS Gold電源「Toughpower DPS XT 1050W」の2製品。
両社、実装方法は、受信機となるUSBドングルと電源背面に送信機(これもUSB接続と思われる)を組み合わせたもの。ドングルと送信機はペアリング済みとされる。ワイヤレス化により配線の手間が省けることに加え、他のPCから管理するというような方法が可能になる。なお、Silver StoneのZeusに関しては、送信機側をどのように実装するかまだ最終決定はしていないと言う。もしかしたら、ユニットが内蔵されることも有り得るかもしれない。
SilverStoneが開発中の「Zeus」。写真では見えないが、USBの送信機、受信機がそれぞれ装着されている。ディスプレイ上に表示されているのが管理ユーティリティだ |
Thermaltakeの「Toughpower DPS XT 1050W」。上に乗っているUSBの送信機、受信機により、電源のPCとを無線で接続する |
一方、Antecでは、「OC Link」搭載電源を展示していた。OC Linkは、2台の電源を同期させるものであり、850Wの「HCP-850 Platinum」、1300Wの「HCP-1300 Platinum」に搭載されていた。
もう少し小容量な電源でなければ活用シーンは多くなさそうだが、例えば850Wモデルを使用中、ビデオカードの追加などで容量が足らなくなった際、1300Wモデルに買い換えるのではなく、850Wモデルを追加して利用することが可能になる。もちろん、その電源を搭載するスペースは必要だ。どちらかと言えば、製品名にもあるように、OC向けの機能と見るべきだろう。なお、同社の新製品「Nineteen Hundred」のように、電源が2基搭載できるケースというのも存在するので、そうしたケースを選べばバラック状態以外でも活用できる。