国土交通省と東京都は14日、「東京の地下鉄の運営改革会議」を設置すると発表した。「利用者の視点に立ち、都営地下鉄と東京メトロとのサービスの改善・一体化を推進」することが目的だという。
東京都交通局と東京メトロは今年3月、地下鉄のサービス一元化に向けた取組みとして、九段下駅の乗換え改善(ホーム・コンコース階の壁の一部を撤去)と、乗換駅の追加指定(日比谷線秋葉原駅・都営新宿線岩本町駅)、改札通過サービス(市ヶ谷駅および春日駅・後楽園駅)を実施。乗換えの利便性向上を図った。
今回発表された「東京の地下鉄の運営改革会議」について、東京都の猪瀬直樹知事も記者会見で言及。地下鉄改革を進める新たなしくみとして、「地下鉄一元化を展望しつつ、バリアフリー化やホームドアの設置、都営地下鉄と一体となった地下鉄ネットワークの利便性向上を推進する」と述べた。
同会議には、国土交通省から鉄道局長、東京都から副知事と公営企業管理者交通局長、東京メトロから代表取締役社長が参加。それぞれの実務者を交えて議論していく。第1回の開催時期は7月下旬頃の予定で、正式に決まり次第、改めて告知するとしている。