環境の変化を嫌う猫は、キャリーケースに入れようとするだけで暴れることも。そこで今回は、猫をスムーズにキャリーケースに入れる方法を幾つかご紹介します。

■猫がキャリーバッグを嫌がる理由は?

本来狭いところが好きな猫なので、キャリーバッグを好む子もたくさんいます。ただし「キャリーバッグに入れられる＝動物病院に連れて行かれる」ということを覚えてしまうと、キャリーバッグを嫌がる傾向が強くなります。

キャリーバッグを嫌がらないようにするためには、日ごろから出しておいて、いつでも入って遊んだり休めたりできるようにしておくこと。たまにおやつやおもちゃを入れておくと、キャリーバッグの中が良い場所だと覚えるようになります。早いうちから中に毛布を入れ、寝床として利用するのも良いでしょう。

■キャリーバッグで喜ぶところへ連れて行く

キャリーバッグ＝動物病院の印象が強い場合は、別の場所へ連れて行き、キャリーバッグに入るのが楽しみになるように覚えさせるのもいいでしょう。例えば仲の良い猫がいる家や、お気に入りの中庭など。好きな場所に行くためにキャリーケースに入らなければいけないようなところがある場合は、有効な手段です。

■キャリーケースに入れてもその後が大変

いざキャリーケースに入れて連れて行っても、出すときに逃げ出したり暴れたりする可能性もあります。特に動物病院で飼い主の言うことを聞かないまでになると厄介です。

この場合、洗濯ネットに入れてからキャリーケースに入れるという方法があります。洗濯ネットをかぶせるときに嫌がることも多いため、こちらもキャリーケースと一緒に日ごろから出しておくのがいいでしょう。中におやつを入れて遊んだり、食べ物のにおいをつけたり、寝床に敷いて猫の体臭をつけて安心させるのも良い方法です。ネットが大きすぎるとそのまま走って逃げてしまうこともありますので、余分な部分をヒモなどでしばるなどしておくといいでしょう。

個体差によっては大暴れして、人間も猫も大きなストレスとなることがあります。どうしてもキャリーケースで移動しなければいけないようなときは、飼い主として責任をもって行動するようにしましょう。