フューレンコーディネートは6月13日、NuForceのオールデジタルプリアンプ・プロセッサ「AVP-18」を発表した。発売は7月3日で、希望小売価格は132,300円。

オールデジタルプリアンプ・プロセッサ「AVP-18」(上)と背面パネル(下)

AVP-18は、デジタル映像信号とデジタル音声信号専用の8chプリアンプ・プロセッサ。好みのパワーアンプと組み合わせたり、既存の2chシステムの機能拡張など、フレキシブルにAVシステムを構築することができる。アナログのドルビーサラウンド時代には、このようなAVプリやプロセッサ単体の製品も珍しくはなかったが、ドルビーデジタル以降は少なくなっていた。

入力インタフェースは、HDMI×4系統、S/PDIF(光)×2系統、TOSLINK Optical×2系統を装備。USBポートも装備しているが、これはファームアップ用で、USB DAC機能は搭載されていない。出力インタフェースは、HDMI×1系統、TOSLINK×1系統に、RCA×8系統のアナログマルチチャンネルオーディオ出力だ。

入力可能な映像信号は、480p、576p、720/50p、720/60p、1080/50i、1080/60i、1080/50p、1080/60p、1080/24p。HDMIは、3D映像信号の伝送、ARC、CECに対応する。仕様には4K信号への対応は含まれていないが、フューレンコーディネートがテストしたところ、パススルーには対応しているようだ。

音声フォーマットは、DolbyTrueHD、Dolby Digital Plus、DTS Mater、DTS Hi Res、Dolby Digital(EX)、DTS、DTS ES(D6.1, M6.1)、DTS 96/24と、7.1chリニアPCMに対応する。また、Dolby Pro Logic、DTS Neo:6などのマトリックスでコーディング機能も搭載している。リニアPCMでは、44.1kHz~192kHzのサンプリングレートが利用で可能だ。対応する量子化ビット数は16bit/24bit。

付属のキャリブレーションマイクの測定データーを基に、オートマルチチャンネルルーム補正ソフトウェアによって部屋の音響特性の補正が可能だ。また、各チャンネルごとの低域の設定(4段階)、イコライジング、スピーカーのクロスオーバーポイント、スロープ、アライメントタイプの調整、フロントchのバイアンプ設定も行うことができる。

再生周波数帯域は20Hz~20kHz。全高調波歪率は0.05%。本体サイズはW430×D340×H80mmで、質量は4.6kgとなっている。