米Appleが10日(現地時間)に発表した第4世代Core (Haswell)搭載「MacBook Air (13インチ、128GB)」の分解レポートを米iFixitが公開した。小さなSSDモジュール、Samsung製のFlashコントローラなど細かな変更を確認できるものの、CoreプロセッサがIvy BridgeからHaswellになったのを除けば、外観同様に中身も「前世代 (Mid 2012、IvyBridge搭載)とほぼ同じ」としている。
iFixitはまず、裏蓋を開けた状態で2013年モデルと2012年モデルを並べて「どこが違うか分かるか?」としている。それほど外観だけではなく、中身の見た目も似ている。
2013年版のMacBook Airの特徴は、11インチモデルで最大9時間、13インチモデルで最大12時間という長いバッテリー駆動時間である。iFixitが分解した13インチモデルの内蔵バッテリーの容量は7150mAh (7.6V)。2012年モデルの6700mAh (7.3V)から7%ほど大きな容量になったが、バッテリー駆動時間の伸びに比べるとバッテリー容量にそれほど大きな違いはない。Haswellの省電力機能を活かしたシステム全体の効率性の良さが、長いバッテリー駆動時間に貢献しているようだ。
前モデルから最大45%高速になったというSSDは、接続方法が従来のSATAからPCI Express直結に変更された。iFixitが分解したMacBook AirのSSDモジュールはSamsung製で、2012年モデルが搭載していた東芝製のSATA接続のSSDよりもモジュールのサイズが10%ほど小さい。FlashコントローラはS4LN053X01-8030。8つのSamsung K9LDGY8SIC-XCK0 16GB flashチップを搭載する。802.11acに対応するAirPortカードは前世代よりも少し長い形状で、Broadcom BCM4360とSkyworks SE5516を搭載する。
iFixitはMacBook Air Mid 2013の修理可能スコアを10点中4点としている。適切なドライバーを入手して裏蓋を開けられれば、中身の分解は比較的容易である。しかしながら、RAMがロジックボードに直づけされ、SSDモジュールが独自の形状であるなど、ユーザーの手による部品のアップグレードや交換は困難だ。