日本RV協会はこのほど、同協会に所属するキャンピングカー事業者が2012年に出荷および輸入したキャンピングカーについて統計をまとめ、発表した。国内のキャンピングカー保有台数は8万台を超え、普及が進んでいることが明らかになった。
2012年に出荷および輸入したキャンピングカーの総台数は4,536台で、統計を取り始めて以来、最高の台数となった。この数値をこれまでの保有台数と合わせると、日本国内のキャンピングカーの保有台数は約8万500台と見積もることができる。2005年以降の統計では、年間3,000~4,000台ずつ、コンスタントに増加している。
2012年の傾向で顕著なのは、高額な輸入キャンピングカーの販売が復調の兆しを見せていることだ。ここ数年、排ガス規制の審査基準の厳格化などで低調だったが、比較的高価で大型のクラスA車両は前年の約4倍、ラグジュアリーなテイストが人気のクラスBは前年の5倍ほどの輸入台数を記録した。輸入車全体では383台で、前年比75.7%増となっている。
一方で、ここ数年人気が高まっていた軽ベースのキャンピングカーは695台で前年比18.7%減と落ち込んだ。同協会では、震災後の「買い控えムード」の終息が、全体の好調な販売や高額なモデルへのシフトをもたらしたと分析している。また、震災によって見直された「家族の絆」を取り持つツールとして、キャンピングカーが最適だという認識が広まったことも挙げられるとしている。