日本銀行は12日、2013年5月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、5月の国内企業物価指数は前年同月比0.6%増の101.6となり、2012年3月以来1年2カ月ぶりにプラスに転じた。前月比では0.1%上昇し、6カ月連続でプラスとなった。
品目別に見ると、前年同月比で上昇幅が大きかった品目は、電力・都市ガス・水道が前年同月比9.3%増、非鉄金属が同8.5%増、製材・木製品が同7.2%増、化学製品が同2.9%増、石油・石炭製品が同2.1%増などとなった。
一方、低下した品目は、情報通信機器が前年同月比5.3%減、鉄鋼が同4.5%減、パルプ・紙・同製品が同3.1%減、電気機器が同1.7%減などとなった。
輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.4%減、前年比2.3%減の99.8、円ベースでは前月比1.7%増、前年比13.5%増の109.3。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比1.3%減、前年比4.5%減の112.8、円ベースでは前月比1.2%増、前年比14.2%増の125.5となった。
企業物価指数は、企業間で取引される商品全般に関する物価の変動を測定するもの。原則として、国内品は企業が出荷する段階の価格を、輸出(入)品は企業が輸出(入)する際の通関段階の価格を調べている。