台湾・台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2013の会場で、PlextorはSSDの新製品として「M6」シリーズを出展していた。既存のM5シリーズの後継機種にあたり、インタフェースは6GbpsのSATA。現在メーカーへのサンプル出荷を行っており、本格的な生産開始は10月の予定。

M6シリーズ

M6シリーズはOEM向けのSSDで、コントローラはMarvell 88SS9187、NANDフラッシュは19nmプロセスの東芝製を採用。M5に比べてNANDフラッシュが新しくなり、ファームウェアも新バーンを搭載したことで、エラー処理が改善されたほか、レイテンシが削減されて高速化が実現できている、という。M5と同様に標準モデルとProモデルの2種類が用意される。

こちらは既存製品のM5

M6 Proは、DRAMキャッシュが512GBモデルで768MB DDR3、256GBモデルで512MB DDR3、128GBモデルで256MB DDR3、シーケンシャルリードは各最大540MB/s、シーケンシャルライトはそれぞれ最大470MB/s、460MB/s、330MB/sとなっている。

価格はM5と同程度になる見込みで、市場の反応を見つつ、来年には1TBモデルを投入することも計画している。ちなみに、M6の厚みは5mm程度で、1TBモデルも同程度の厚さになるという。

そのほか、同社ブースではM.2規格に対応したPCI-Express接続のSSDや車載機向けのSSDも展示。車載機向けは、産業向けと同様に対応温度の範囲が広くなるように設計されており、同様の他社製品に比べてNANDフラッシュに東芝製を採用するなど、パフォーマンスと信頼性の高さが売り。すでに日本国内自動車メーカーがテストを行っているそうで、今後組み込み向けへの採用の拡大も目指していく。

M.2規格対応のPCI-Express接続のSSD

車載機向けSSD。左はSATA、右はPATA