ディズニー/ピクサー史上、もっとも実写に近いアニメで描いた"傘の恋物語"

マイクとサリーの最恐コンビが誕生する"学生時代"を描く『モンスターズ・ユニバーシティ』と同時上映される短編アニメーション作品『ブルー・アンブレラ』の特別映像が公開された。

同作は雨音が音楽を奏でる街角で"青い傘"と"赤い傘"が繰り広げるラブストーリーを描いたもの。このたび公開された映像では、リアルに描かれた雨のなか"青い傘"と"赤い傘"が出会うシーンが収録されている。監督を務めたのは、『カーズ２』(2011年)、『トイ・ストーリー３』(2010年)などのカメラやレイアウトを担当したサーシャ・アンセルド。

同氏は、この作品で実写に近いアニメーションを採用した意図について「究極的にはストーリーがこのスタイルを求めていたんだ。都会が雨によって魔法のような場所に変わる。魔法のような要素を、奇跡の瞬間を強調するためにはマジカルな世界に入る前に、現時的な世界をしっかり描くことが重要だった。世界をマンガ的に描写してしまってはこの効果が得られない」とコメントしている。また、「僕はプレゼンのとき街の中で人間の顔に見えるものを幾つかiPhoneで撮って、表情をアニメートして１０秒の動画を披露したんだ。そしたら、ジョン(・ラセター)とエド(・キャットマル)が『ぜひ実写的なリアリズムを持ったアニメをやろう！』と言ってくれて、この映画の制作があっさり決まったんだ」と制作秘話を明かした。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』と『ブルー・アンブレラ』は７月６日より、全国公開。