函館市企業局交通部は10日、路面電車開業100周年記念の1日乗車券を枚数限定で発売した。函館の路面電車は1913(大正2)年に東雲町~湯の川間で開業、2013年6月29日で100周年を迎える。
記念1日乗車券は、100周年にふさわしく大正時代の車内券を裏面に再現したデザイン。電停の名称一覧や月日を表す数字が印刷されており、当時は個々の乗客の乗車地と降車地、乗車日、時間帯、乗換の有無を車掌が聞き取り、車内券の該当箇所にパンチ穴を開けて運賃支払い済みの証としていた。今回発売された乗車券では、実際の穴は開いていないが、開業100周年当日の6月29日9時30分、末広町~宝来町にパンチ穴風のチェックを印刷している。乗車区間に関しては縁起の良い地名を選んだとのこと。
同乗車券は1,000枚限定で、発売額は600円(大人用のみ)。駒場乗車券販売所で発売されるほか、函館市企業局交通部公式サイトでも取り扱う(通信販売のみ)とのこと。