BDP-160はプレーヤーなので、単体では使用できない。BDP-160を運用するためのミニマムな構成は、テレビとの組み合わせだ。接続には、ケーブル1本で映像も音声もまかなえて、画質や音質的にも優れるHDMIを使用したいところだ。
音質を求めるのならば、BDP-160のオーディオ出力にアクティブスピーカーを接続する、フロントサラウンドシステムと組み合わせる、プリメインアンプ、またはAVアンプ+スピーカーと組み合わせるといった方向になるだろう。もちろん、ミニコンポなどのオーディオ機器を既に持っている場合には、それをそのまま有効活用できる。
パイオニアでは、5月27日に、ブルーレイディスクプレーヤー搭載5.1chサラウンドシステム「MCS-434」を発表している。テレビを中心としたサラウンドシステムを一から構築したいという場合には、MCS-434のほうが手軽かもしれない。MCS-434のBDプレーヤー部分は、BDP-160とほぼ同一だ。なお、ニュース記事では、MCS-434はDTCP-IPには非対応だと書かれている。ところが、同社によると、機能自体は搭載されており、現在、認証を取るために動いているところだという。
家庭内でのコンテンツが保存されている"場所"は?
BDやDVDなどのパッケージメディアのコンテンツは、"板"の中に存在している。ネットからダウンロードしたコンテンツや、CDからリッピングした音楽などは、PCやNAS、あるいはスマートフォンやタブレット内に存在しているだろう。さらに、テレビ番組を録画したコンテンツは、レコーダーや録画テレビに接続されたHDD内に存在しているはずだ。
ばらばらな場所に保存されているコンテンツを一元的に再生できるプレーヤー、そして既存のオーディオ環境を最新のデバイスに対応させるためのフロントエンドとして、BDP-160は、なかなか便利な存在ではないだろうか。