それでは内部のハードウェアに目を向けてみよう。搭載するCPUは定格1.5GHz、Turbo Boost時2GHzで動作する「Core i5-3339Y」。冒頭で述べた通り、第3世代Core i(Ivy Bridge)であるため、内蔵GPUも「Intel HD Graphics 4000」となる。3D主体のゲームには少々非力な選択だが、Webやメール、2D描画主体のゲームならまったく問題ないだろう。

そのほか、4GBのDDR3メモリや128GBのSSD、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LAN等を搭載するなど、Windows8世代のUltrabookとしては標準的なハードウェアを備える。

「CPU-Z」による「Core i5-3339Y」の情報。13Wと表示されているのは「TDP=熱設計電力」。利用シナリオを想定した発熱量=SDPは7Wだ

CPU内蔵グラフィックスは「Intel HD Graphics 4000」。3D系のゲームをフルHDで動かすには辛いが、動画観賞程度なら十分使える

「CrystalDiskInfo」によると搭載SSDは東芝製「THNSNF128GMCS」。mSATA接続の超薄型タイプだ

まとめ:手書きの軽快さは体験する価値アリ

今回はベンチマーク不可の機体だったため、性能に関するレビューは残念ながらできなかった。タブレット部がやや重く、片手の長時間ホールドは少々疲れる印象だったが、電磁誘導式デジタイザーやスタイラスの書き味はまさに格別。

予想で170,000円とややお高めの価格だが、ペンを使った精密な操作ができる点は高く評価したい。タッチ操作は今一つ精度が……とこれまでタッチパネルを敬遠していた人も、ぜひ店頭などで体験してもらいたい。もちろん、キー操作主体のユーザーやお絵描き志向の強いユーザーも楽しめる、ユニークな製品といえるだろう。

製品名 dynabook V713/28J
CPU Intel Core i5-3339Y (1.5GHz)
チップセット Mobile Intel HM76xpress
メモリ PC3L-12800 4GB (4GB×1)
グラフィックス Intel HD Graphics 400 (CPU内蔵)
ディスプレイ 11.6型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、タッチパネル、IPS)
ストレージ 128GB SATA SSD
光学ドライブ 非搭載
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、1000BASE-T対応有線LAN
サイズ/重量 W299.0×D220.5×H12.4mm/約870g(タブレット時)、W299.0×D220.5×H16.9~19.9mm/約1.47kg(キーボードドック接続時)
バッテリ駆動時間 約7.0時間
OS Windows 8 64bit
店頭実勢価格 170,000円前後