東京都江戸東京博物館は6月8日~7月25日、企画展「発掘された日本列島2013」展を開催する。
埋蔵文化財の、特に注目される出土品を紹介
同展は、近年の埋蔵文化財の発掘調査の中でも、特に注目される出土品を中心に紹介する展覧会。日本では、毎年全国で8,000件近くもの発掘調査が行われているが、一般的にはマスコミ報道などにより、その成果の一部を間接的に知るにとどまる。今回は、多くの人々が埋蔵文化財に親しみ、その保護に関する理解をさらに深める機会となるという。
展示は、(1)「中核展」および「特集展示」と、(2)「地域展」で構成。(1)「中核展」および「特集展示」では、全国の発掘調査資料のうち、特に注目される遺跡・遺物と、東日本大震災における文化財保護の取り組みについて取り上げる。 さらに今回は、特集1「陵墓の埴輪」として宮内庁が所蔵する埴輪を展示し、特集2「東日本大震災の復興事業と埋蔵文化財の保護」として被災地での取り組みも紹介する。出品点数は、32遺跡、約500点。
(2)「地域展」は、都内から発掘調査された遺物のうち、江戸時代の息吹を伝える優品を集め、東京の歴史や文化財保護について理解を深める。 出品点数は約250点。
様々な展示解説、講座も開催
会期中の土曜・日曜日および7月15日の13時と15時には、「中核展」の展示解説を実施。文化庁および宮内庁の担当者が解説する。さらに6月14日、21日の16時から30分程度、東京都埋蔵文化財センター職員(斉藤進氏・長佐古真也氏)による、「地域展」の見所を解説するミュージアムトークを行う。いずれも申し込みは不要。
7月5日 14時~15時30分には、「えどはくカルチャー」として、深澤敦仁氏(群馬県教育委員会事務局文化財保護課指導主事)が担当する展覧会関連講座「岩手県野田村での復興発掘調査と普及活動」を開催。申し込みが必要となる。
会期は、6月8日~7月25日。開館時間は、9時30分~17時30分(土曜日は19時30分まで)。休館日は、毎週月曜日(ただし、7月15日は開館)、7月16日。
会場は、東京都江戸東京博物館 5階常設展示室内 第2企画展示室(東京都墨田区横網1-4-1)。観覧料は、一般600円、大学・専門学校生480円、中学生(都外)・高校生・65歳以上300円、中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童無料。その他、詳細は同館Webページで確認できる。