SAPPHIREは今年も一般向けのブースを出していなかったが、昨年同様、南港展覧館の会議室を借りており、そこで関係者向けに製品を展示していた。その中でも注目は、「ATOMIC」ブランドでの登場を予定しているというRadeon HD 7990の水冷グラフィックスカード。価格は未定だが、7月末あたりに発売される見込みだという。

SAPPHIREは今年も会議室をプライベートルームとして利用

展示されていた水冷のデモ機。CPU側もよく見ると…

SAPPHIREと言えば、「TOXIC」や「VAPOR-X」といったブランドがお馴染みだが、実はその上位ブランドとして「ATOMIC」が存在している。以前は、デュアルGPUの水冷カード「ATOMIC HD 4870 X2 2G GDDR5 PCI-E」などが売られていたりしたのだが、最近は長らく製品が登場していなかった。

この「ATOMIC HD 7990」も水冷の製品となっており、デュアルGPUのカード本体には1スロット厚の水冷ブロックが装着。24cmサイズの大型ラジエータと、5インチベイ内蔵型のポンプ・タンクユニットが付属する。

カード本体。水冷ブロックにはあの「ATOMIC」のロゴが見える

上に装着されているのがラジエータ。奥には5インチベイ型のユニットが

カードは2オンスの12層基板を採用。電源は、50アンペア×12フェーズの合計600アンペアに強化されており、オーバークロック時の安定動作をサポートする。基板上のボタンでOCモードに切り替えることが可能だが、OC時の動作クロックについてはまだ検討中とのことだ。

各GPUにはLEDインジケータが用意されており、点灯の数で温度が分かる仕組み

デュアルBIOSになっており、基板横のスイッチでOCモードに切り替える

ところでこのデモ機、冒頭の写真を見て気付いた人もいるかもしれないが、実はCPU側も水冷となっている。こちらはまだ開発中で、製品化は未定とのことだが、水冷ブロックがマザーボード全体を広く覆っており、興味深い。

マザーボードの上半分を完全に覆う水冷ブロック。CPU周辺も冷却する

ケース内に円筒形のタンク・ポンプ、リア側に大型ラジエータが設置

一般に、マザーボードごとにチップ等のレイアウトは異なるため、この水冷システムは専用マザーボードとのセットになりそうだ。ATOMICブランドのマザーボードとして発売されるのかどうか、今後に注目だ。

このマザーボードが使われているという。チップセットはAMD 990FXとのこと