マイケル・ジャクソンの長女パリス・ジャクソンが、自殺未遂で病院に搬送されたことが明らかになった。
関係者が米芸能情報番組『エンターテインメント・トゥナイト』に語ったところによれば、現在15歳のパリスは6月5日にカリフォルニア州カラバサスの自宅で自殺未遂を図ったという。その直前には、翌日の6日にアリス・クーパーとロサンゼルスにあるギブソン・アンフィシアターで開催されるマリリン・マンソンのライブに行くことを許されなかった経緯もあったらしい。
他の報道でも、同バンドのライブに行くことを親戚に止められたパリスは気が狂ったように家族に向かって叫んだと報じられており、その後自分の部屋に鍵をかけて閉じこもり手首を切った上で、遺書を書いて自ら自殺ホットラインに電話をかけている。
マイケルの元妻で実の母親であるデビー・ロウも、同日にカリフォルニアの自宅前で警察と話している姿が目撃されており、娘の自殺未遂を認め「パリスは最近、いろいろなことを抱えていた」と証言。さらに、ある関係者は英ザ・サン紙に次のように話している。
「パリスは普通のティーンエージャーと同じで、未成年として行ける場所や着ていい服装などもある程度制限されています。でもその圧力が彼女にとっては限界点に達してしまったのでしょうね。しかもパリスは最近、深刻ないじめを受けていたんです。ここのところのメディア報道では、父親であるマイケルの幼児虐待疑惑が再浮上したこともありますし、父親の薬物使用に関する詳細なネタ、しかもマイケルがパリスをはじめ子供たちの血のつながった本当の父親なのかどうかを疑うような報道までなされていたくらいですから。それに現在行われているマイケルの死を巡る裁判で娘として法廷の証言台に立つこともあり、こうしたことが積み重なって彼女は神経をすり減らしてしまったんでしょう」
そんな中、パリスとここ数週間に渡って口論をしていたという祖母のキャサリン・ジャクソンは5日の夜、孫のパリスは自殺未遂を図ったものの「身体的にはもう大丈夫」と声明を発表している。「パリスは身体的にはもう大丈夫です。適切な医療処置を受けています。どんな人間であれ、思春期の15歳であるということは辛いことです。しかも、最も自分に身近な人を亡くしたものにとっては尚更です。彼女と家族のプライバシーを尊重していただきたく思います」
自殺未遂に至るまで思い詰めていたパリスは、その直前に自らの沈んだ心境をザ・ビートルズの「イエスタデイ」の歌詞に乗せて仄めかすようなツイートを残していたばかり。「なんで涙ってしょっぱいの?」「昨日は私の悩みなんてどこか遠くにあると思っていたのに。まるで今はずっとここに留まっているみたい」
母親のデビーは1999年にマイケルと離婚後、パリスと長男プリンス・ジャクソンの親権を放棄していたが、最近になってパリスとの関係を取り戻しつつあるところだった。しかも最近ジャクソン一家は、マイケルの死亡事件を巡ってAEGライブに対する裁判の渦中に曝されていた。
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