米カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするベンチャー企業のGojiは6月4日(現地時間)、スマートフォンを使ってドア鍵の開閉を管理するソリューション「Goji Smart Lock」を発表した。鍵を開けた人物をログに記録してアラートを出したり、遠隔からのアプリを使っての鍵の開閉、時間限定の鍵の使用許可を別の人物に与えることが可能。スマートフォンなしでの暗証番号入力や従来の物理的な鍵での開閉も行える。発売開始は今年12月で、価格は278ドルを見込んでいる。

Goji Smart Lockの外観。ドアノブにディスプレイが据え付けられたイメージ

ディスプレイ部を引いて倒すと従来の物理的な鍵穴が出現する

Goji Smart Lockはドアノブの形状をした電子錠とロックの管理を行うクラウドサービスを組み合わせた製品。鍵の解除方法は何通りか用意されており、それらを組み合わせてオンラインで鍵の開閉状況を管理できるのが特徴となっている。例えばドアの解錠はスマートフォンを通して行えるようになっているが、この際に各個人に付与される鍵はユニークなものとなっており、誰が解錠したかの情報はログとしてクラウド上に蓄積され、後でGojiのアプリを通して確認できる。またGojiにはカメラが内蔵されており、鍵の管理者はリアルタイムで解錠した人物の写真の確認メッセージをメールまたはSMSで受け取ることが可能。電子鍵の解錠はBluetooth Low Energy (BLEまたはBluetooth Smart)で行えるようだ。

電子キーをスマートフォンアプリで作成しているところ

他者への鍵の付与や開閉状況のモニタリングは遠隔からアプリを通して行えるようになっており、鍵の付与に際しては時間指定でのロック可否等を設定できる。Gojiの電子鍵自体はバッテリ駆動となっており、1年間そのまま使い続けることができる。このバッテリ状況もアラートで通知される。またBLEに対応したスマートフォンを持っていないユーザーに対して、遠隔から鍵の開閉を操作することも可能。このほか、自身で直接暗証番号をGojiの電子錠に出現するキーパッドに入力することで解錠したり、ディスプレイ部を開くことで従来ながらの物理鍵穴が出現し、これに鍵を差し込むことで解錠も行える。24時間365日のヘルプデスクサービスも用意されており、Gojiに連絡することで鍵のトラブルに対応してもらえる。

誰かがGojiを解錠した際に送られるピクチャーアラートの画像

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