エンタメニュース番組『ザ・プライムショー』の視聴者アバターアプリ実演説明会が5日、東京・WOWOW渋谷ステーションで行われ、内野敦史プロデューサーとアプリ開発者の佐藤薫生氏(ビッグタウンズ)が出席した。

左から、アプリ開発者の佐藤薫生氏)、WOWOWの内野敦史プロデューサー

WOWOWで無料放送中の同番組(毎週月~金曜 19:00)は、MCのジョン・カビラと曜日ごとの女性デイリーキャスターが、映画や音楽、スポーツなどのエンタメ情報を生放送するニュース番組。リニューアルした4月からは、テレビとWEBを融合させた未来型ニュースショーとして、視聴者が自分のアバターを番組に登場させることができるサービスをスタートした。番組専用アプリ(無料)をスマートフォンなどでダウンロードすると、イラストレーターの浦野周平氏が手掛けたアバターを使って番組に参加出来るほか、テレビ音声をキャッチして情報をスマートフォンに表示する"音声キャッチ機能"なども使用可能となる。

内野プロデューサーは「テレビの持ち味である生放送とWEBの強みであるアーカイブをハイブリッドした。これまでのテレビのように一方通行の情報発信ではなく、視聴者が情報で遊べるような面白いものになっている」とリニューアルについて語り、「アバターを使うことで、リアルタイムにニュースに反応したり意見を言う事が出来る。他には無いエンタメニュースショーなので、新しいジャンルとして楽しんで欲しい」と自信を持ってアピールした。

アバターの完成パターンは現在100種類以上あるという

新たな試みであるアバターについて、開発者の佐藤氏は「テキストと一緒にビジュアルも送信することで、より深いコミュニケーションができる」と話し、内野プロデューサーも「リニューアル後は、M1層F1層の視聴者が増えてきている」と手応えを感じている様子。また、「表情を変えたり、肉声でつぶやくことも技術上は可能。今後は、水着などの夏仕様やクリスマス仕様も徐々に開発していきたい」と更なる進化も示唆した。

また、番組内には、スポーツニュースで「~選手の歓喜の涙が観たいか? 唯一の敗戦が観たいか?」といった視聴者投票もあり、番組の編集・構成に視聴者が参加出来るといったコンテンツも。「送りっぱなしの情報発信ではなく、観ている側も情報を選んだり送ったりといったことを擬似的にやっている」と話す内野プロデューサーは、「地上波が扱っていないことを、僕らはもっと突っ込んでやっていこうと思ってる。将来のテレビの未来系を目指している」と今後の取り組みについて語った。