河合楽器製作所は、耳コピ作曲ソフト「バンドプロデューサー」の最新版として、コード検出精度を高めた「バンドプロデューサー5」を発表した。発売日は7月3日、価格はオープン。
「バンドプロデューサー」は、CDやMP3、携帯プレーヤーなどの音楽データからコード進行を自動検出できるソフトウェア。検出したコード進行から手軽に楽譜(歌本やリードシート)を作成したり、耳コピしたフレーズからパート譜を作成したりすることも可能で、さらにボーカルのキャンセル、テンポやピッチのコントロール、コード進行とリズムパターンの組み合わせ、MIDIやオーディオを組み合わせた音楽制作なども行える。
最新版では、コード・フレーズをコピーするための「耳コピモード」が大幅に進化。アルゴリズムの改良によりコード検出精度が向上したほか、ベース音、コード構成音をウィザードに従ってひとつずつ聴き取って、コードを確定できる「コード確定ウィザード」や、検出元の音源と検出したコードの分離再生機能、ピッチを変更せずに1/4倍速の再生ができる機能などが新たに加わった。さらに、画面分割機能も実装され、前後のコードを確認したり、複数のコードを任意の位置にコピー&ペーストすることも可能となっている。
また、69個のMIDI素材や50のコード進行が新たに追加されたほか、VSTプラグインに対応したことで、一般的なソフト音源やエフェクトも利用できる。さらに、基本的なコードボタンを備えたコード入力パネルの搭載や、MIDI編集機能の強化なども行われた。このほか、Windows 8および7のタッチ機能に一部対応し、指での画面スクロールや拡大・縮小に加え、画面上の鍵盤で和音を弾くこともできるようになったという。