ネットリサーチを行うマイボイスコムはこのほど、「病気の対処法」に関する調査の結果を発表した。調査は5月1日~5日にかけて、「My Voice」のアンケートモニターを対象にインターネットで行われ、9,574名の回答が集められた。
4割が市販薬を利用
まず、体の調子が悪いときの対処方法を聞いたところ、「市販薬を利用し、医者にはなるべくかからないようにするほう」と回答した人が最も多く37.1%だった。理由を聞くと、 「医者にかかるのが面倒。主治医と呼べる人が全くいないから」や「病院に行くほどの病状じゃなかったら病院が混雑して申し訳ないから」などが寄せられた。
2番目に多かったのが、「早めに医者にかかるほう」で28.5%。3番目は「医者も薬も、なるべく利用しないようにするほう」の24.4%だった。年代別に見ると、男女ともに「早めに医者にかかる」の回答は高年代層ほど多いことが分かる。
風邪への対処法、6割が「睡眠を十分にとる」
医療機関にかからずに対処する症状を聞くと、「鼻水、鼻づまり」が61.8%で最も多く、「のどの痛み」(52.9%)と「咳」(50.4%)がこれに続いた。医療機関にかからずに対処する理由は、1位が「市販薬で治ることが多い」、2位が「大した症状ではない(我慢できる)」、3位が「薬を使わなくても治ることが多い」となっている。また、男性10~20代と女性20代では「お金がかかる」という理由も多かった。
風邪への対処法を聞いたところ、1位は「睡眠を十分にとる」で59.8%だった。2位は「市販薬を利用する」で57.5%、3位が「安静にする」で42.1%となった。体の調子が悪いときに市販薬を利用して医者にかからないようにする人では、「市販薬を利用する」の回答が最も多かった。また、医者も薬もなるべく利用しないようにする人の中には、「水分を多めにとる」「発汗を促す」などの回答も見られた。
医療機関にかからない慢性症状第1位は「肩こり」
慢性的に症状があるが、医療機関にかからないものがある人は53.1%だった。最も多い症状の内容は「肩こり」で23.4%。そのほかには、「腰痛」(13.5%)、「鼻水、鼻づまり」(13.2%)、「頭痛」(10.7%)という結果が続いた。反対に、「耳づまり、聞こえづらい」(1.6%)、「動悸、息切れ」(1.4%)、「歯痛」(1.3%)、「嘔吐、吐き気」(0.6%)が少ない結果となった。医療機関にかからない理由では、「大した症状ではない(我慢できる)」「市販薬で治ることが多い」「病院に行く・通うのが面倒」などが挙げられた。
病気の対処法、情報源は年代別で異なる結果に
病気の対処方法に関する情報収集について聞いてみたところ、情報を収集すると答えた人は67.1%だった。情報源は、「テレビ番組・CM」「家族や友人、知人」「健康や病気に関する情報サイト」「病院、薬局・ドラッグストア」「新聞」の順で多かった。男性10代と女性10~20代では「家族や友人、知人」が最も多く、50代以上では「テレビ番組・CM」「新聞」が多かった。