企業不祥事に関する意識調査

総合PR、共同ピーアール、PR総研は関東圏・関西圏の給与所得者300名に対し、「企業不祥事に関する意識調査」を行った。調査はインターネットで2012年10月5日から9日にかけ、アンケート調査によって行われたもの。

所属している企業の不祥事について、給与所得者へアンケート調査を行ったところ、「日常的に起きていると思う」と答えた人が13.3%、「起こっているが、表に出ないだけだと思う」と回答した人が24.7%、「可能性はあると思う」と答えた人が24.7%という結果となった。これらを合計すると、およそ6割以上の人が所属している企業に対し、「職場で不祥事が起きている可能性がある」と意識していることがわかった。

同調査は2003年4月にも実施されており、前回調査と比べると「日常的に起きていると思う」、「起こっているが、表に出ないだけだと思う」と答える人が増加している傾向にある。

■不祥事の発生要因は「利益至上主義」

不祥事の発生要因についての意識調査では、「企業の利益至上主義」が要因という答えが、全体の70.3%とかなり高い数値を示した。次いで「経営トップの資質、倫理性の欠如」が要因だという答えには48.3%。「旧来からの隠ぺい体質」が要因だという回答は39.7%だった。前回調査と比べると、「不況による業績不振(26.3%)」が、前回よりも10ポイント近く上昇しているという。

不祥事の発生要因

不祥事の再発防止策について、最も回答が寄せられたのが「企業倫理の確立」で36.7%。次いで「不祥事を防止する体制の整備」(35.7%)、「内部告発制度の確立」(34.3%)に回答数が集まる結果となった。