保護されたゴマフアザラシ

おたる水族館は、2013年4~5月にかけて保護したゴマフアザラシ3頭、「ゆうじろう」、「まこ」、「しげのぶ」の展示を開始した。

「ゆうじろう」、「まこ」、「しげのぶ」、元気に回復!

今回展示を開始したのは「ゆうじろう」、「まこ」、「しげのぶ」のゴマフアザラシ3頭。「ゆうじろう」は、4月25日、小樽市築港にある石原裕次郎記念館の側で一般人により発見され保護された。少し内気だが人懐っこい性格の男の子だ。「まこ」は4月27日、同館職員により海獣公園の海岸で保護されたアザラシの女の子。「しげのぶ」は石狩市浜益で漁師の重信(しげのぶ)さんによって発見された。本来は漁師にとって悩みとなるアザラシだが、弱った子供を見捨てることができず、同館へ保護を依頼した。

おたる水族館による「アザラシのレスキュー」活動

おたる水族館には、度々衰弱したアザラシの子供が運び込まれている。2013年に保護されたアザラシの子供は8頭。3頭は死亡してしまったが、3頭は元気に回復して今回展示を開始。残り2頭は治療中で回復に向かっているという。

アザラシの子供は飼育係の手厚い看護により回復するケースもあるが、釣り針やゴミを飲みこんでしまったアザラシの治療は医療機器が必要であるため、大学病院との連携が必要になる。アザラシは漁業被害を招くことから、漁師にとっては悩みのひとつとなっており、同館では保護活動を通しながら人間とアザラシ共存の道を探っていきたいとしている。

保護されたアザラシは海獣公園「保育プール」で展示中。営業時間は9:00~17:00(10月15日まで)。休館日は冬季のみ。料金は大人1,300円。小人(小中学生)530円。幼児(3歳以上)210円。小樽市内在住の70歳以上の方は無料。