ボルボ・カー・ジャパンはこのほど、歩行者保護に関する先駆的な取組みにより、「2013年 Global NCAPイノベーション賞」を受賞したと発表した。歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システムなどが評価された。
歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システムは、運転手の反応が間に合わなかった場合でも、時速35kmまでであれば歩行者との衝突を回避できる。それを超える速度でも、衝突までに速度を可能な限り減速させられるという。
「V40」にオプション設定された世界初の歩行者エアバッグも高い評価を受けた。車両が物体に接触するとエアバッグが膨張し、ボンネットを10cm押し上げて展開するというシステムで、エアバッグの効果だけでなく、ボンネットとエンジンなど固い部品との隙間が広がることで、ボンネットの変形による衝撃吸収効果が得られ、歩行者への衝撃をやわらげる。
「V40」は最高評価となる5つ星を獲得。個々の評価項目からなる総合得点は、Euro NCAP設立以来、過去最高の得点を記録し、スモール・ファミリー・クラスで2012年のベストインクラスに選ばれた。歩行者評価でも、これまでの最高の数値となる88%を達成した。ボルボは「新しいボルボ車が関わる死亡者や重傷者を2020年までになくす」との目標を掲げており、その達成に向けて新たな衝突防止および衝突保護システムを投入し続けるとしている。