就職や仕事に役立つ資格は実に多いもの。その中でも今回は、介護・福祉事業のデスクワークでもある「介護事務」についてご紹介します。受験方法、難易度などを知りたい方は是非チェックしてみてください。

■介護事務とは何か?

介護事務とは、「介護報酬請求業務」を行う職業です。介護サービス費用は利用者が1割、残り9割が国や県、市町村などの公費と保険料がまかなっており、この支払いの請求を行う仕事になります。勤務先は在宅介護サービスを行う民間事業者や特別養護老人ホーム、病院・診療所などです。

■介護事務の資格を取るには?

介護事務には幾つか民間資格がありますが、一番メジャーなもので言えば、一般財団法人日本医療教育財団が認定する「ケアクラーク技能認定試験」になります。全国で通用する資格で試験も頻繁に行われているため、取得できるチャンスが多いのも特徴です。

ケアクラーク技能認定試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)

・受験資格:特になし

・試験日程:年6回(4月、6月、8月、10月、12月、2月)

・試験場所:各都道府県内の公共施設など

・試験内容:
【学科】介護事務知識・筆記(択一式)25問

【実技】介護報酬請求事務・介護給付費明細書作成 2問

・試験時間:学科50分、実技60分

・合否判定:学科試験及び実技試験のそれぞれの得点率が70%以上

■ケアクラーク技能認定試験の難易度は?

ケアクラーク技能認定試験はテキストの持ち込みがOKなので、合格率も高めです。ふだんの仕事を行いながら、空き時間を使って勉強を進めるといいでしょう。介護・福祉の現場で働いている方なら、資格がなくともデスクワークを行っているケースも多いはず。その場合は経験が試験に生かせるでしょう。