映画『ゴッドファーザー』シリーズで知られる俳優のアル・パチーノが、『ダイ・ハード』の出演オファーを断っていたことが明らかになった。
ブルース・ウィリスの出世作であり、その後大ヒットシリーズとなった1988年の第1作『ダイ・ハード』で、アルは当時、主人公のジョン・マクレーン刑事役のオファーを受けていたという。さらに今回アルは、1977年公開の『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』でも、実際にはハリソン・フォードが演じたハン・ソロ役のオファーを蹴っていたことも明かしている。
6月2日にロンドン・パラディウムで行われたトークショーにて、アルは「あの子(ブルース)にキャリアを与えてあげたんだ。他の誰に俺がキャリアを与えたか知ってるかい?『スター・ウォーズ』のハリソン・フォードだよ。俺さえ望めばあの役は俺だったんだけど、正直脚本の理解に苦しんだってことがあったんだ」と話している。
さらにアルは、リチャード・ギアの名前を世間に知らしめることになった大ヒット作『プリティ・ウーマン』(1990年)の主役の座も断っていたとも話しており、今では世界的に有名な作品となっていることから、「俺はいい作品を見分ける眼を持ってないんだ」と語り、それらの作品のオファーを断るべきでなかったとユーモアを交えて後悔をみせた。
アカデミー賞に8回もノミネートを受け、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992年)では主演男優賞まで受賞しているアルだが、今回のトークではやんちゃな幼少期のエピソードも語っている。「9歳の時にタバコを吸ってたし、12歳になるまでにはパイプを吹かしてたよ……まあ、ドラマチックな少年時代だったよ。13か14くらいの時には巡回のおまわりが俺ら子供たちに酒をごちそうしてくれてたのさ。いい奴だったよ。そのおまわりは『ちょっと飲んでみな』って言いつつ、俺らを見守っててくれた。こんなの話していいのか分からないけど、もうそいつは警官として働いてないだろうし、ずっと前に引退してるだろうからいいってことさ」
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