東京で暮らしていると、あちこちで立派な体格の猫を見かける。外飼い猫や地域猫であることが大半だ。今回は、そんな猫たちの写真を100枚ご紹介する。カメラマンは、ブログ「街のねこたち」の管理人であるKiyochanさんだ。

Kiyochanさんの連載・「東京でのんびり暮らす外猫たち」はこちらから

表情が豊かな猫たち

東京の猫たちはとても表情が豊か。人に慣れている猫が多い。町のあちこちを飛び回る彼らはまさに自由な旅人そのものだ。

こちらを見て「ニャー」と一言。立派に成長した成猫なら問題ないが、まだ若い猫だと鳴くのが下手で「ニョン」となることもある。猫ならではの鳴き方にも練習が必要なようだ。

民家へ入っていく猫たち

たまに、我が物顔でそのまま民家へ入る猫もちらほら。首輪をしているところを見ると、外飼いの飼い猫なのだろう。家々の中には、猫が自由に出入りできるように小さな窓がついていることもある。

街を歩きまわる猫の模様は実に様々だ。黒猫は友好的、白猫は気が強く甘えん坊といった、毛色によって猫の性格は変わってくるという説もあるが、実際にその猫と対峙してみると猫の個体差によるところも大きいことがわかる。

ヘソ天で眠る

地域の住民たちにとてもよくかわいがられている猫たちは、かなり人なれしていることが多い。お腹を見せた上、撫でさせてくれることだってある。

大切そうにスーパーボールを握り締める子猫。フワフワ漂っている美しい毛並みを見ると、よく手入れされていることがわかる。母猫や兄弟たちによく毛づくろいをしてもらっているのだろう。

室内飼いとは違った表情を見せる

外飼いの猫たちは、どことなく室内飼いの猫とは違った表情を見せる。精悍さが増すのは外で力強く生き抜いているからだろうか。

好奇心が強い猫である場合には、猫のほうからこちらへ近づいてきてくれる。澄んだ瞳と目が合うと、ついつい猫に話しかけたくなってしまうものだ。

ボス猫らしき猫もたまに見かける

猫のなわばりの中には、ボス猫というものがいるらしい。その猫がボス猫であるのかを判別するのは中々難しいのかもしれないが、なんとなく顔で「あ、こいつがボス猫かも」と思うような猫に遭遇することがある。たとえばこの猫がそうだ。

また、外で気ままに生活する猫たちは、体を清潔に保つことにもよく気を配っている。仲間たちと暮らしている猫の場合には、自分だけでなく仲間の毛づくろいをしてやっているシーンを見かけたりする。

外猫だからといってほっそりしているわけではない

また、地域の人々にかわいがられている外猫は、必ずしもほっそりしているわけではない。運動量は室内飼いの猫よりも多いかとは思われるが、何件も民家を回るようなアイドル猫だと美味しいオヤツをたっぷりもらうのだろう。プニプニとしたお腹である猫もちらほらいる。肉付きがよい猫のお腹のさわり心地は最高だ。

まれに、見分けがつかないほどそっくりな兄弟らしき猫も見かける。模様がある猫ならばよいが、黒猫や白猫など模様がない場合には、個体の識別は困難を極める。猫の顔や声などをしっかり覚えて判別する必要があるようだ。

いかがだっただろうか。今回は、フォトグラファーKiyochanさんの作品100点をご紹介した。東京に立ち寄った際は、この巨大な街で気ままに暮らす猫たちと是非触れ合ってみてほしい。

<フォトグラファーのプロフィール>
Kiyochan
ひたすら東京の「ねこ」にこだわり、撮り続けることはや十数年。気がつけば、サラリーマンからフリーのねこフォトグラファーに華麗なる転身を遂げていた。今日も東京のどこかで、夢とねこたちを追い続けている。
著書に写真集「ねこ散歩」、「新・ねこ散歩」など。
ブログ「街のねこたち」は毎日5回せっせと更新中。