ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは6月3日、薄型テレビの家電量販店での販売動向を発表した。
これによると、50型以上の販売が2012年12月以降、数量ベース・金額ベースともにプラス成長で推移。2013年5月には、数量ベースで前年比18.3%増、金額ベースで前年比12.7%増(【図1】)となっており、大画面テレビへの需要が高まっていると同社では分析している。画面サイズ別の構成比でも大画面が増加しており、2013年5月の構成比は数量ベースで9.6%となった(【図2】)。
地上デジタル放送への完全移行やエコポイント特需の反動により低迷が続くテレビ市場だが、メーカー各社が訴求する高付加価値化、大画面化が、消費者の購入につながってきていると、ジーエフケーは分析する。
メーカーの推し進める4K化のニーズは?
また、テレビメーカーが次世代テレビの軸と期待する4Kだが、ジーエフケーが2013年1月~4月に約570名を対象に行った消費者調査(【図3】)では、製品選択時に重視する点として「高画質であること」を61%の回答者が挙げている。なお、高画質に次いで挙げられた声は「消費電力が少ない」(49%)、「大画面であること」(38%)となった。
2013年4月~5月にかけてテレビメーカー各社が相次いで4Kテレビを発表しているが、これらは従来モデルに比べて抑えられた価格となっている。実際にジーエフケーの調査でも50型以上における4Kテレビの数量構成比は2.6%まで上昇。メーカーが推進する4K化に潜在的ニーズがあるとジーエフケーでは分析している。