日本リサーチセンターはこのほど、「花粉症と花粉アレルギー」に関する調査の結果を公表した。
同調査は、3月4日から16日にかけて、全国47都道府県の15歳から79歳までの男女個人1,200人を対象に、調査員による個別訪問留置調査で実施した。
症状は年々多く、重くなってきている模様
「現在アレルギーとして"花粉症/花粉アレルギー"を持っているか」を聞いたところ、3割以上が「症状がある」と回答した。時系列でみると、2003年は2割半ばだったのが、この4年間は3割超と増えている。2013年は2012年と比べて花粉飛散量が多かったと言われているが、 それを反映してか「症状がある」と回答した人が増えている結果となった。
「最近1~2週間の"花粉症/花粉アレルギー"の症状の程度は」と聞いた。図表内の数値は「1症状なし」「2軽い」「3やや重い」「4重い」「5非常に重い」のうち3+4+5の計を示している。2013年は花粉の飛散量が多かったと言われており、他の年に比べて症状の程度が重かったことがわかる。また、性別でみると、女性は「鼻のかゆみ」、「頭痛」、「体のかゆみ」など、男性より重いと感じている症状が多いことがわかる。
年々マスクの利用率は上がり、抵抗感は薄くなっている
"花粉症/花粉アレルギー"に対して具体的にとっている対策として、マスクの利用率を調査した。2003年は「普通のマスク」だけのデータ、2012年と2013年は「普通のマスク」と「花粉対策用のマスク」の計で、Nは"花粉症/花粉アレルギー"の症状がある人となる。2003年は35.3%、2012年は63.5%、2013年は72.6%と年々利用が増えていることがわかった。
「花粉症対策でマスクを付けることに抵抗を感じる程度」を聞いた。"花粉症/花粉アレルギー"の人のうち、マスクを付けることに「まったく抵抗感はない」人は、2010年43.2%、2011年50.4%、2012年60.0%、2013年61.3%と年々増えていることがわかった。
同調査では、「症状がある月」、「市販薬と処方薬の利用」、「花粉対策でとった行動」、「花粉対策で買ったもの」などに関する調査も行っている。詳細は同社のWebサイトで閲覧することができる。