女優の綾瀬はるか、中谷美紀、俳優の佐藤健、オダギリジョー、黒沢清監督が1日、映画『リアル~完全なる首長竜の日~』初日舞台あいさつに出席した。

映画『リアル~完全なる首長竜の日~』初日舞台あいさつに出席した綾瀬はるか(左)と佐藤健

同作は、主人公の浩市(佐藤)が、恋人の淳美(綾瀬)を救うため、"センシング"という特殊な医療技術を使って意識の中へ潜っていくという極限のラブストーリー。

恋人同士を演じた綾瀬と佐藤は、ピンクと水色の首長竜のぬいぐるみを抱きかかえて登場。佐藤は「今日無事に公開日を迎えられたことをうれしく思います。(首長竜の)彼もうれしいと言っています」と笑顔であいさつした。黒沢監督は、主演の佐藤と綾瀬について、「いつか仕事がしたかった2人」といい、佐藤を起用した理由について「顔つきがいいんですよね。見ているだけで、この人の奥に何かあるというミステリアスな緊張がある。素晴らしい個性だなと思う」と絶賛すると、佐藤は「生まれつき"びっくり顔"なんですよね。親に感謝したいと思います」と照れ笑いを見せた。

一方の綾瀬は、現在放送中のNHK大河ドラマ『八重の桜』でも主演しているが、今演じている八重と同作の淳美役の共通点を聞かれると、「八重さんて、実は愛情にあふれた人なんです。淳美も恋人を思うまっすぐな気持ちがあったので、そこが共通点です」と回答。中谷は、同作について「大好きな綾瀬はるかちゃんと共演できてうれしかった」としながらも、撮影時のエピソードについて、「私がお手洗いに出かけるたびに、綾瀬はるかちゃんがついて来て、『屁負い比丘尼(へおいびくに)でございます』って言って、ずっと待っているんですよ」と、綾瀬の奇妙な行動を暴露した。

「屁負い比丘尼って何?」と中谷が質問を投げ掛けると、綾瀬は「そういう職業が昔、あったそうで。昔のお姫様っておならとかしちゃいけないですよね。なので、お姫様がした場合に、お付きの人が『私がしました!』って言うんです。そういう職業が『屁負い比丘尼』なんですよ」と真面目に解説。綾瀬の天然ぶりに、会場は爆笑の渦に包まれた。