三陽商会はこのほど、今年秋冬シーズンのファッションビル・都市型商業施設向けブランド展示会を開催した。ここでは同社の数あるブランドの中から、春にデビューしたばかりの「エディンバラ ガーデン マッキントッシュ フィロソフィー」と、サーフ系セレクトショップ「カイラニ」を中心に秋冬の新作を紹介する。
ライトウェイトなアイテムに注目!
「エディンバラ ガーデン マッキントッシュ フィロソフィー」の今年秋冬シーズンのテーマは「Rambling in UK」。スコットランドの女の子が気軽な気持ちでイギリスの各地をショートトリップするようなイメージで商品を展開する。
月ごとに決められたテーマでアイテムを発売し、たとえば7月は、旅が始まる前の「旅じたく」として、旅のパッキングに選りすぐりのお気に入りのアイテムを選んでいくような感覚で、シャツやカットソーを中心にそろえている。三陽商会全体のテーマとしているライトウェイトの商品もあり、ポケッタブルなダウンジャケットは人気が出そうだ。
9月からは、「ブライトン」「ロンドン」などイギリスの地名に合わせたアイテムを展開。その最後はブランド発祥の地「グラスゴー」に戻り、伝統的なスタイルをそろえる。
雑貨の割合が30%を占める同ブランドでは、秋冬に向けたさまざまな商品を展開。人気のハリスツイードのバッグは種類も豊富で、他にもマフラーやソックスなど数多くセレクトし、トータルコーディネートを強化していく。
人気のブランド「Beautiful People」とのコラボレーションも引き続き展開する。9月よりアウターを3~4型、10月よりバッグを2型、それぞれ販売開始する予定だ。
都会のサーフガールをイメージしたラインナップも!
サーフ系セレクトショップ「カイラニ」は春夏シーズンに続き、秋冬シーズンも海や空の空気を感じられるようなアイテムを中心に展開しつつ、日本の冬に合わせた商品もセレクトする。ニューヨークなど都会のサーフガールをイメージしたラインナップとなる。
今回、注目したいのは、1977年創立のスキニーブランド「PICCADILLY」との別注企画商品。履き心地と美しいシルエットで定評のある同ブランドの商品を、「カイラニ」別注で履きやすい丈感にアレンジ。柄の刺しゅうを施し、特別感のあるパンツに仕上がっている。ロング丈とショート丈で展開する。
雑貨の注目は、1723年に創立されたにアイルランドの老舗ブランド「Avoca」だ。素朴な毛織製品は、すべて手作業で制作されたものだという。創業以来、家族経営が続けられているのも、このブランドの魅力のひとつ。「Avoca」のアイテムは色づかいもやわらかく、暖かみにあふれている。
その他、三陽商会ではEPOCAのセカンドライン「BIANCA EPOCA」を今後展開していく。EPOCAの上質感や女性らしさを維持しながら、自由やリラックスをプラスし、遊び心のあるアイテムをそろえるという。今後注目したいブランドのひとつだ。