ワコールは、クールビズの季節を向かえ、夏に適した機能性下着のステテコの性能評価実験を実施。この実験結果から、ズボンの下にステテコを着用することにより、未着用のときに比べ、最大2℃涼しくなることが明らかとなった(※実験には、ワコール「部屋テコ」を使用)。
■ズボンの下にステテコを着用することで涼しくなることを実証
実験では、「ズボンのみ」と「ズボン+部屋テコ」を着用した場合を想定し、発汗シミュレーターにて模擬皮膚(熱板)の表面温度の経時変化を測定。
発汗シミュレーターの模擬皮膚(熱板)の上に試料をのせ、模擬皮膚(熱板)の発汗量を15ml/ ㎡ /hにする。上記が安定に達するまで放置したのち、発汗量を100ml/㎡/hに上げて、模擬皮膚(熱板)表面温度の測定を開始する。組み合わせるズボンの素材はウール100%、ポリエステル50%ウール50%、ポリエステル100%、綿100%の4種類。
「部屋テコ」(BROS GS1130)は吸汗速乾性に優れているため、気化熱による熱放散を促進し、模擬皮膚(熱板)の表面温度がズボンのみよりも1.9℃~2.0℃低下。「WACOAL MEN WS7232」の部屋テコで同様の実験を実施した場合も1.6℃~1.9℃の低下がみられた。
グラフ左はウール100%のズボン素材と部屋テコ(BROS GS1130)の組み合わせで検証したもの。30分後の温度差は2.0℃となっている。グラフ右はウール100%のズボン素材と部屋テコ(WACOAL MEN WS7232)の組み合わせ。こちらも1.8℃の温度差が生じている |
この実験を受けて、6月16日(日)の「父の日」を前に、働くお父さんのクールビズと、父の日の意識や実態を明らかにするため、2013年3月に全国の30代から50代までの男性と10代から40代の女性約550人(男性309人、女性259人)を対象に意識調査を実施した。
調査の結果から、ほとんどのサラリーマンはクールビズを実施し涼しさに満足と思いながらも、暑さを感じていることがわかった。さらに、女性の意見として、夏の汗が父親としての魅力も落とすということも浮き彫りとなった。男性にとって、夏の汗は大きな悩みの一つであり、父親としての魅力を落とす原因にもなりうるため、早急な暑さ対策が必要といえる結果となっている。
6月はスーパークールビズ開始や父の日など、働くお父さんにとっては、服装も気分も大きく変化する時期。今年は、新たなクールビズスタイルへの挑戦や、父の日にステテコをプレゼントしたり、父の日をきっかけとして、家族とのコミュニケーションを多くとる機会にしてみよう。