農林水産省は29日、国際獣疫事務局(以下、OIE)総会において、日本がBSE(牛海綿状脳症)の発生リスクが最も低い「無視できるBSEリスク」の国に認定されることが決定したと発表した。
同省は2012年9月、OIEに「無視できるBSEリスク」の認定申請を提出。その後、2013年2月に専門家(科学委員会)による審議が行われ、日本が認定要件を満たしているとする評価案がまとめられた。
これを受け、フランス・パリで2013年5月26日~31日の期間に開催中の第81回OIE総会において、日本を「無視できるBSEリスク」の国に認定することが決定されたという。認定に関して、近日中にOIEから「ステータス証明書」が授与される予定。
OIEは、BSEの発生状況に基づき「無視できるリスク」「管理されたリスク」「不明なリスク」の3つに分類。日本は、2009年5月に「管理されたリスク」の国に認定されていた。「無視できるBSEリスク」の主な認定要件は、過去11年以内に自国内で生まれた牛でBSEの発生がないこと、有効な飼料規制が8年以上実施されていることなどとなっている。
今回、国産牛肉の安全性が最も高い国に認定されたメリットとしては、輸出先として有望な国との検疫協議の促進に資することが期待されるという。