ロックバンド・SOPHIAが、活動休止前最後の公演となる8月12日の東京・日本武道館公演のステージ構想を白紙に戻し、大幅に座席数を増やすことを発表した。
先月9日、SOPHIAは全国ツアーファイナルとなる同公演をもって活動を休止することを明らかにした。その理由については「結成20周年を迎える2014年の活動に向けて」としているが、活動休止前の最後のライブということもあり、ファンクラブ先行販売の時点で完売。一般販売を前に席を用意できない状況に、ボーカル・松岡充は「ステージを削ってでも席をつくる」と決断した。
「SOPHIAの音楽と共に青春を過ごしたが、今は社会人となり、音楽やLIVEから遠ざかってしまった…という人は多い」と語る松岡。「だけど、この日はそんなファンにも来てほしい。そして、大人になってようやくLIVEが行けるようになったというファンにも。だから、ステージを削ってでも、一般発売チケットを用意する」とその決意を伝え、「当日、チケットを持ってなくて、会場の外で泣きながら音漏れを聴いてるファンを出したくない。単独LIVEしかしてこなかったSOPHIAだから見たいと思ってたのに…という人にも、ぜひ見せたい」とファンへの思いは尽きない。
同公演は、バンド通算10回目の節目の日本武道館公演となり、2010年にキーボード・都啓一がろ胞性悪性リンパ腫におかされたことによりやむを得ず活動を休止し、その復活の場となるなど、メンバーとファンにとって思い入れの強い場所。29日、チケット先行販売がスタートした。