Foxconn (富士康)ブランドでハードウェアの受託開発製造を行っている台湾Hon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)がMozillaと提携し、Firefox OSを搭載したハードウェアの開発と販売を計画しているという。FoxconnはAppleのiPhoneやiPad製造で知られるメーカーだが、一部情報によればこのハードウェアは「タブレット」であり、業界としても面白い動きになりそうだ。
同件はReutersが報じている。Mozillaの台湾広報が語ったもので、6月3日に両社より発表があるものの、詳細については現時点で非公開だという。モバイルデバイスとのことだが、地元紙のFocus Taiwanによればこのハードウェアはタブレットであり、Firefox OS搭載タブレットということになる。また同時期は台湾の台北市で開催されるComputex Taipeiの会期と重なっており、このタイミングを狙った発表会が行われる可能性がある。
今回の件に関して興味深いのは、iPhoneやiPadの開発製造で知られる鴻海自らが第3のモバイルOSであるFirefox OSを選択し、製品ラインナップの拡大を目指していることにある。Reutersによれば、現在鴻海の売上はApple製品関連で占められており、依存度が非常に高い状態にある。一方でAppleからの受注に関して限界が見え始めつつあり、鴻海が自社ブランドの強化とApple以外の企業との提携を模索しつつあるという話題がここ最近になり出てきている。Mozillaとの提携は、同社の今後を占う新たなチャレンジとなるだろう。
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