「Photoshopを使った事がない!」
「絵を描くのが得意ではない!」
そんな方でも、大丈夫。この連載では10回に渡って、パソコンとペンタブレットを用いて簡単にオリジナルイラストを制作し、自分だけのグリーティングカードを作るステップを紹介していきます。
イラストの描き方のコツや、カード作成のポイントなどをお伝えしてきた本連載も今回で最終回。最後に、作ったイラストを様々なシーンで使う方法を見てみたいと思います。
自宅で印刷してみよう
カードのデザインが出来上がったら、自宅のインクジェットプリンターで手軽に刷ってみましょう。イラストをハガキサイズのドキュメントに配置し、「フチなし印刷」を選択して印刷します。インクジェット専用紙よりも鮮明さが劣る場合がありますが、少しでこぼことした画用紙系の紙などに刷っても雰囲気が出ます。宛名面のデザインも、イラストのテイストに合わせてこだわってみて。ちなみに、宛名面には「郵便はがき」もしくは「POST CARD」と表記を入れるようにしましょう。表記が無い場合は定型サイズだとしても、郵送に80円以上の料金が適用されてしまいます。
WEB用に保存する
イラストをホームページに載せたりメールに添付して送る時には、WEB用に保存し直してデータを軽くしましょう。ここでは解像度がポイントになってきます。印刷用は300pixel/inchが適正ですが、WEBの場合は72pixel/inchに落としてOK。これは、パソコンのモニターの解像度が72~96dpiで表示されているためです。Photoshopには「WEB用に保存」というコマンドがあり、これを使用すると自動で72dpiに解像度を落として保存をしてくれます。右下の「画像サイズ」の欄に数値を入力をすると、WEB上で表示した際の大きさをプレビューでき、簡単にリサイズできるようになっています。
アイコン用にトリミングする
更に応用編として、イラストをトリミングして、SNSのアイコンやWEBサイトのバナーなどにしてみましょう。トリミングには、「切り抜きツール」が便利です。正方形や、4:3、16:9など、写真や印刷物によく使われる縦横比を選んでトリミングすることが可能です。また、「制約なし」を選べば自由な比率でも切り抜きができます。「切り抜きツール」を選んでカンバスをクリックすると、範囲外となる部分がグレーに表示されるので、バウンティングボックスの角をドラッグしてサイズを調整しましょう。枠の内側をドラッグすれば画像を移動させることができ、枠の外側をクリックすれば切り抜きボックスを斜めに回転させることができます。 好きな範囲に切り抜いたら、こちらも「WEB用に保存」で解像度を落として保存しておきます。
パソコンで制作をする良さは、描いた作品をすぐにオンラインで公開できるという点。アップした新作を見て、友達がコメントをくれたりといった反応があると、また制作が楽しくなっていきますよね。今では制作に必要なペンタブレットやイラストソフトも手頃な価格でクオリティの高いものが揃っています。皆さんも、ぜひ気軽にパソコンでのイラスト制作にチャレンジしてみて下さい。
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