日本教育文化研究所はこのほど、「子供に対するしつけ・道徳教育に関する調査」の結果を発表した。同調査は幼稚園児・小学生・中学生・高校生の子供を持つ保護者を対象として3月14日~15日に実施。1,030人から回答を得た。
家庭で身に付けさせたいこと、1位は「日常のあいさつ」
「家庭でのしつけの重視度」を聞いたたところ、全体の8割が、我が子に対するしつけを重視していることが分かった。また、「家庭で身に付けさせるべき大切なこと」については、「日常のあいさつ」(78.9%)、「感謝や謝意を伝える言葉」(75.3%)が特に高かった。以下「ウソをつかない」(40.7%)、「約束を守る」(36.2%)、「思いやりの心を持つ」(35.1%)と続いた。
「日常のあいさつ」「感謝や謝意を伝える言葉」は、男女とも幼稚園児が他の学齢よりも高い結果となった。また「約束を守る」「時間を守る」は、男女ともに学齢が上がるほどスコアも高く、「食事中のマナー」は男子において学齢が低いほどスコアが高い結果となった。
教育機関に求めるのは「人と協力する」
「幼稚園・学校といった教育機関の道徳教育で身に付けさせてほしいこと」については、「人と協力する」(48.4%)がもっとも多く、以下「決められたルールや規則を守る」(43.0%)、「日常のあいさつ」(35.7%)、「人の嫌がることをしない」(34.4%)、「思いやりの心を持つ」(32.0%)と続いた。
日本人として身に付けたいことは「あいさつ・礼儀」
「日本人として身に付けておかなければならないこと」を聞いたところ、「あいさつ・礼儀」(85.5%)がもっとも多く、以下「親切・思いやり」(69.8%)、「感謝する心」(51.3%)が続いた。男女ともに幼稚園児では「親切・思いやり」が高い一方、「責任感」は低いスコアとなっていた。また「協調性」は、男女ともに低学齢ほどスコアが高い傾向が見られた。
しつけをお願いしたい有名人は「尾木ママ」
「しつけをお願いしたい著名人」を聞いたところ、圧倒的な支持を集めたのは"尾木ママ"として知られる教育評論家の「尾木直樹」だった。以下「北野武」「武田鉄矢」といった回答も見られる一方、歴史上の人物として「坂本龍馬」「福沢諭吉」などの名があがった。