韓国LG Electronicsは5月28日(現地時間)、同社が開発製造している「Google Nexus 4」のホワイト版の提供開始を発表した。29日より香港での販売が開始されるが、米国のPlay Storeでは現時点で販売が確認されていない。また発表同日にLG MobileバイスプレジデントWon Kim氏のインタビューが掲載され、同社は現時点でGoogleとのコラボレーションモデルの開発計画はなく、噂の「Nexus 5」の存在を否定した。
同件はThe Vergeが報じている。今回の話題の元となったWon Kim氏のインタビューはオランダのAll About Phoneによるもので、この中で同氏はGoogleとのコラボレーションモデルの話題について触れ、こうした取り組みが同社にとってあまりメリットのないものである点を強調している。Googleはこれまで「ピュア」なAndroidデバイスとして各社と共同で「Nexus」シリーズをリリースしてきたが、今回Google I/Oのタイミングで登場したのはアンロック版の「Galaxy S4」だった。次なるNexusデバイスとして、5インチスクリーンを搭載した「Nexus 5」をLGが開発しているという噂があったが、同氏はこれを否定している。つまり、Googleとの共同プロジェクトが現時点で存在しないということだ。
現在LGをはじめとする各社は、Googleを含めた特定ベンダーとの依存関係から脱却を目指している。顕著なものの1つがAppleのiOSデバイス製造を一気に請け負う台湾Hon Hai Precision Industryで、同社は6月3日にもMozillaと共同でFirefox OS搭載タブレットを発表する計画であり、同時に他社協業や独自ブランドの強化を急速に推進している。一方でLGとGoogleの関係も完全に切れたわけではなく、The Vergeは追加情報として「今後も協業を行う可能性はある」との含みを持たせたLGのコメントを掲載している。
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