日本銀行は28日、2013年4月の企業向けサービス価格指数(速報、2005年平均=100)を発表した。それによると、広告や運輸など企業間で取引する価格水準を示す企業向けサービス価格指数は前年同月比0.4%低下の96.1となり、2カ月連続で前年を下回った。マイナス幅は前月の0.2%から拡大している。また、前月比では0.3%の下落となり、3カ月ぶりのマイナスとなった。
業種別に見ると、広告は前年同月比5.4%低下し、特に新聞やテレビなど4媒体広告は同7.7%減と大きく下落。不動産は同1.9%のマイナスで、このうち事務所賃貸は同2.9%の減となった。情報通信は同1.4%下落した。
一方、運輸は前年同月比1.4%上昇し、中でも外国貨物輸送は同8.6%増と大幅に伸長。金融・保険は同0.2%上昇し、このうち損害保険は同1.7%増加した。機械修理や自動車整備などの諸サービスは同0.2%上昇し、このうちプラントエンジニアリングは同1.9%のプラス。また、リース・レンタルは前年同月比では横ばいとなったものの、マイナス幅は前月より縮小した。