福岡県の福岡市動物園で5月2日、カンガルーの赤ちゃんが生まれた(カンガルーの生年月日は、親の袋から外に出た日としている)。まだ袋の中にいることが多いものの、現在公開されている動画では母親と並んで跳ね回る姿や、園内の段差を乗り越える姿、母親の袋の中に入る姿などが確認できる。
カンガルーについて
同園で飼育されているのはアカカンガルー。分類は有袋目カンガルー科で、主な生息地はオーストラリア。
カンガルーの仲間では最も大きく、体長は1.0mから1.5m、体重は30kgから70kgほどになる。群れをつくって生息しており、寿命は10年から20年ほど。指の数は前足が5本で後ろ足が4本。
妊娠期間は30日から40日と短めで、赤ちゃんは体長2cm、体重1gほどの未熟児状態で生まれたあと自力でメス親の育児袋に入り、約8カ月の間は袋の中で育つ。袋から出たあとも、母乳を飲む際は袋に顔を入れる。なお、袋はメスにしかない。
アカカンガルーという名前の由来は、オスが喉や胸部から赤い分泌液を出して胸のまわりの毛が赤く染まることから。主にオスは茶褐色、メスは灰色である。同園で与えているえさは、朝が牧草、夕が干し草、キャベツ、リンゴ、配合飼料など。
同園の入園料は大人400円、高校生200円、中学生以下は無料。開園時間は9時から17時まで(入園は16時30分まで)。休園は月曜日(祝日の場合は翌日)。赤ちゃんの様子は同園で確認できる。詳しくは、公式ホームページを参照のこと。