日本の偉人と言えば、みなさんは誰を思い浮かべますか? 聖徳太子、織田信長、坂本竜馬、手塚治虫……いろいろな名前があがることと思います。今回は母国の3大偉人について、日本に住む20人の外国人に聞いてみました!
■ナポレオン、ルイ14世、シャルル・ド・ゴールですね(フランス/20代後半/女性)
まずは有名なフランスの偉人たちを、名言とともに見てみましょう。ナポレオン「余の辞書に不可能の文字はない」、ルイ14世「朕は国家なり」、シャルル・ド・ゴール「人間を知れば知るほど、私は犬が好きになってくる」。
■毛沢東、始皇帝、黄帝(中国/20代後半/女性)
中華人民共和国初代国家主席の毛沢東、紀元前221年に中国全土を統一した秦の始皇帝、そして中華民族の祖として敬われる黄帝。栄養ドリンク「ユンケル黄帝液」の黄帝は、ここからきています。なるほど、ものすごいパワーチャージができそうです!
■キュロス2世( 古代ペルシャの王)、ダレイオス1世(古代ペルシアの王)、アミール・カビール(イラン/20代後半/女性)
2人の王に比べ、アミール・カビールは少し変わった経歴の持ち主です。時の宰相の料理人の息子として生まれたのですが、政治的才能を見いだされ軍事、医療、教育など様々な改革に着手し、国を進歩させました。しかし、宮廷内の陰謀により失脚。悲劇的なその死を、イランの人々が忘れることはありません。
■スーチーさん(ミャンマー/30代前半/女性)
ミャンマーの非暴力民主化運動の指導者、アウンサンスーチーさん。1991年にノーベル平和賞を受賞していますが、自宅軟禁中だったため、授賞式に参加できませんでした。2012年の、21年越しの受賞スピーチが印象的でしたね。
■ベートーベン、ゲーテ、マルクス(ドイツ/30代後半/男性)
王様や政治家ばかりが偉人ではありません。ドイツ人男性からは音楽家、詩人、思想家の名前があがりました。ドイツはベートーベンのほかにもバッハ、メンデルスゾーン、ブラームス、ワーグナーなど著名な作曲家が多い音楽の国ですね。
■宗教家ビスポ、音楽家モライス、作家ビラキ(ブラジル/50代前半/女性)
ボサノバの名曲「イパネマの娘」の作詞家ヴィニシウス・モライスは、音楽家でありながら外交官という経歴を持っています。ブラジルの国連大使を務めるほどでした。彼の濃密な生涯に興味を持ったなら、ドキュメンタリー映画「ヴィニシウス-愛とボサノバの日々」がおススメです。
■王様、カシージャス(レアルマドリードGK)、イシドロ・アルバレス(世界で3番目にお金持ちの人)(スペイン/ 30代前半/男性)
王様、サッカー選手、お金持ち! スペインからいろんなジャンルの偉人のご紹介です。イシドロ・アルバレスさんはスペインの有名デパート「エル・コルテ・イングレス」の社長。残念ながら2013年の世界長者番付3位は、ZARA(アパレル)のアマンシオ・オルテガさんでした。でも同じくスペインの方です!
■ヨハン・クライフ(サッカー選手)、オラニエ公(歴史上の偉人)、アンネ・フランク(オランダ/30代前半/男性)
「アンネの日記」の著者アンネ・フランクはユダヤ系ドイツ人ですが、ナチスのユダヤ人迫害を逃れるため一家でオランダへ亡命しました。アンネが過ごした家がアムステルダムに残されています。ヨハン・クライフは1974年サッカーW杯西ドイツ大会で、オランダを準優勝へ導いた名選手!
■そこまで祭られている人がすぐに浮かばない(カナダ/20代後半/男性)
勝手に調べてみました。2004年偉大なカナダ人は?の調査で1位に輝いたのはトミー・ダグラス氏。「医療の父」として尊敬されているそうです。ちなみに米ドラマ「24」でおなじみ、キーファー・サザーランドの祖父です。
王様、政治家、芸術家からサッカー選手や富豪まで! どんなことを偉業と感じるかは人それぞれということですね。