JR北海道釧路支社は6月1日より、特別天然記念物「タンチョウ」と列車との衝突事故を回避するための取組みとして、花咲線(根室本線釧路~根室間)を走行する一部の列車で減速運転を試行する。対象区間は花咲線厚岸~糸魚沢間。

花咲線の列車。タンチョウとの衝突回避のため、一部列車で減速運転を行う

減速運転の対象となる列車は、下りが釧路駅5時55分発根室行の快速「はなさき」、釧路駅8時15分発根室行の普通列車、釧路駅13時11分発根室行の普通列車の計3本。上りは根室駅5時58分発釧路行の普通列車と、根室駅8時22分発釧路行の普通列車の2本。減速運転にともない、対象列車については厚岸駅~糸魚沢駅間で1~2分程度の遅れが発生する見込み。なお、減速運転による接続列車への影響はないとのこと。

減速運転は7月いっぱいまで実施され、期間終了後に効果などを検証し、今後の対策を検討する考えだという。