6月8日公開の映画『箱入り息子の恋』の完成披露試写会が23日、都内で行われ、主演の星野源をはじめ夏帆、平泉成、森山良子、市井昌秀監督が出席した。

映画『箱入り息子の恋』の完成披露試写会に出席した星野源(左)と夏帆

両親が代理見合いをして見つけてきた盲目の女性・奈穂子(夏帆)に恋をし、大切なものを掴むために周囲を巻き込みながら暴走する天雫健太郎(星野桃)の姿を描いた本作。映画初主演を飾ったのは、俳優、音楽家、文筆家として多彩な才能を発揮している星野源で、その相手役となった夏帆が純情可憐で積極的な女性を好演。さらに星野の両親役を平泉成と森山良子があうんの呼吸で演じている。

昨年末のくも膜下出血から奇跡の復活を遂げた星野が元気な姿で登壇。「主演は初めてということで、皆さんに支えていただきました」と共演者やスタッフに感謝の言葉を述べ、「色んな思いがありますが、ともかく見ていただければと思います。スタッフとキャストがこの男(星野扮する健太郎)のために全力で完成しました。是非最後までご覧下さい」とアピールした。

相手役の夏帆とは初めての共演。「画面に映っていないお芝居でも手を握ったりしていたんですけど、握り返してくれたりと細かいところまで反応して下さる方でした。テレビや映画では可愛い人だと思いましたが、現場に入ったら男らしく、媚びない人でしたね」と褒めると、夏帆も「星野さんは現場でも常に健太郎でいらっしゃったので、難しいことを考えずに作りこまず奈穂子でいられました。星野さんだったからだと思いますね」と絶賛していた。

その2人は、劇中でお互いの両親による代理見合いで出会うが、"お見合い"について問われた星野が「夏帆ちゃんが来るならやります。世の中の男みんなそう思いますよ」と笑わせるも「難しいですね。人によります」と本音ものぞかせていた。映画『箱入り息子の恋』は、6月8日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。